平成 25 年 12 月期 決算短信〔IFRS〕 (連結)
平成26年2月7日
上 場 会 社 名 旭硝子株式会社 上場取引所 東
コ ー ド 番 号 5201 URL http://www.agc.com
代 表 者 (役職名) 代表取締役・社長執行役員 (氏名) 石村 和彦
問合せ先責任者 (役職名) 広報・IR室長 (氏名) 小林 純一 (TEL)03-3218-5603 定時株主総会開催予定日 平成26年3月28日 配当支払開始予定日 平成26年3月31日
有価証券報告書提出予定日 平成26年3月28日 決算補足説明資料作成の有無 :有
決算説明会開催の有無 :有(機関投資家・アナリスト向け)
(百万円未満切捨て) 1.平成25年12月期の連結業績(平成25年1月1日~平成25年12月31日)
(1)連結経営成績 (%表示は対前期増減率) 売 上 高 営業利益 税引前利益 当期純利益 親会社の所有者に
帰属する当期純利益
当期包括利益 合 計 額
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
25年12月期 1,320,006 10.9 79,894 △21.5 44,381 △40.8 19,023 △63.8 16,139 △66.7 215,782 15.4 24年12月期 1,189,952 - 101,751 - 74,998 - 52,512 - 48,433 - 186,941 -
基本的1株当たり 当期純利益
希薄化後 1株当たり当期純利益
親会社所有者帰属持分 当期純利益率
資産合計 税引前利益率
売 上 高 営業利益率
円 銭 円 銭 % % %
25年 12月期 13.97 13.73 1.6 2.2 6.1
24年 12月期 41.90 39.45 5.8 4.1 8.6
(参考)持分法による投資損益 25年 12月期 1,007百万円 24年 12月期 1,646百万円
(2)連結財政状態
資産合計 資本合計 親会社の所有者に 帰属する持分
親会社所有者 帰属持分比率
1株当たり親会社 所有者帰属持分
百万円 百万円 百万円 % 円 銭
25年 12月期 2,120,629 1,145,145 1,087,216 51.3 940.69
24年 12月期 1,916,394 960,747 908,304 47.4 786.01
(3)連結キャッシュ・フローの状況 営業活動による キャッシュ・フロー
投資活動による キャッシュ・フロー
財務活動による キャッシュ・フロー
現金及び現金同等物 期末残高
百万円 百万円 百万円 百万円
25年 12月期 167,371 △145,978 △33,562 132,649
24年 12月期 170,165 △158,646 △4,066 133,818
2.配当の状況
年間配当金 配 当金 総 額
(合計)
配当性向
(連結)
親 会 社 所 有 者 帰 属 持 分 配 当 率 ( 連 結 ) 第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期 末 合 計
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 百万円 % %
24年 12月期 - 13.00 - 13.00 26.00 30,049 62.1 3.6
25年 12月期 - 13.00 - 5.00 18.00 20,804 128.8 2.1
26年 12月期(予想) - 9.00 - 9.00 18.00 104.0
3.平成26年12月期の連結業績予想(平成26年1月1日~平成26年12月31日)
(%表示は、通期は対前期、四半期は対前年同四半期増減率) 売 上 高 営業利益 税引前利益 当期純利益 親 会 社 の 所 有 者 に
帰 属 す る 当期 純 利 益
基本的1株当たり 当 期 純 利 益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円 銭
第2四半期(累計) 700,000 - 30,000 - - - - - - - -
通 期 1,400,000 6.1 75,000 △6.1 40,000 △9.9 25,000 31.4 20,000 23.9 17.30
(注)当社は、第2四半期(累計)については、売上高・営業利益の予想のみを算出しております。
(1)期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動) :無 新規 -社 (社名) 、除外 -社 (社名)
(2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更
① IFRSにより要求される会計方針の変更 :無
② ①以外の会計方針の変更 :無
③ 会計上の見積りの変更 :無
(3)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 25年12月期 1,186,705,905株 24年12月期 1,186,705,905株
② 期末自己株式数 25年12月期 30,945,903株 24年12月期 31,123,685株
③ 期中平均株式数 25年12月期 1,155,720,349株 24年12月期 1,155,879,351株
(参考)個別業績の概要
1.平成25年12月期の個別業績(平成25年1月1日~平成25年12月31日)
(1)個別経営成績 (%表示は対前期増減率)
売 上 高 営業利益 経常利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
25年 12月期 540,108 △0.6 15,108 △17.4 43,394 24.1 37,148 948.3 24年 12月期 543,103 △3.1 18,280 △71.1 34,970 △59.9 3,543 △93.4
1株当たり 当期純利益
潜在株式調整後 1株当たり当期純利益
円 銭 円 銭
25年 12月期 32.14 30.83
24年 12月期 3.07 2.84
(2)個別財政状態
総 資 産 純 資 産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
25年 12月期 1,244,448 580,551 46.5 500.59
24年 12月期 1,157,597 531,220 45.7 458.09
(参考)自己資本 25年 12月期 578,562百万円 24年 12月期 529,358百万円
業欄については、上場会社各社の実情に応じて、開示対象項目や開示対象期間の追加又は削除、開示形式の変更を行うことが可能です。
※ 監査手続の実施状況に関する表示
この決算短信は、金融商品取引法に基づく監査手続の対象外であり、この決算短信の開示時点において、金融商品取引法に基 づく財務諸表の監査手続は終了していません。
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
(IFRSの適用について)
1.当社グループは平成25年12月31日に終了する連結会計年度に国際会計基準(IFRS)を初めて適用し、当連結会計年度よ りIFRSに準拠した連結財務諸表で開示しております。また、前連結会計年度の連結財務諸表につきましても IFRSに準拠して 表示しております。
2.当社の前連結会計年度におけるIFRSと日本基準との差異に関する説明は、26~34ページをご参照ください。
(将来に関する記述等についてのご注意)
上記の予想は、本資料の発表日現在において入手可能な情報および将来の業績に影響を与える不確実な要因に係る仮定を前提 としており、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業績とは異なる結果となる可能性があ ります。業績予想の前提となる仮定および業績予想のご利用にあたっての注意事項については、4~5ページをご覧ください。
○添付資料の目次
1.経営成績・財政状態に関する分析 ……… 2
(1)経営成績に関する分析 ……… 2
(2)財政状態に関する分析 ……… 3
(3)次期の見通し ……… 4
(4)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当 ……… 5
2.企業集団の状況 ……… 6
3.経営方針 ……… 7
(1)経営の基本方針 ……… 7
(2)中長期的な経営戦略 ≪経営方針 Grow Beyond ≫……… 7
(3)対処すべき課題 ≪中期経営計画“Grow Beyond-2015” ≫……… 7
4.連結財務諸表(IFRS) ……… 9
(1)連結財政状態計算書 ……… 9
(2)連結純損益計算書及び連結包括利益計算書……… 10
(3)連結持分変動計算書 ……… 12
(4)連結キャッシュ・フロー計算書 ……… 14
(5)継続企業の前提に関する注記 ……… 15
(6)連結財務諸表注記 ……… 15
定性的情報・財務諸表等
1.経営成績・財政状態に関する分析
(1)経営成績に関する分析
【IFRSの適用について】
当社 お よ び関 係 会 社(以下、当 社 グ ルー プ と いう)は、従 来の 日本 基 準 に 替え て 国 際会 計 基準(IFRS)を 2013 年 12 月期決算から適用しております。全ての数値はIFRSベースで表示しており、当期と比較している前期の諸数値について も、IFRSに準拠して作成しています。
なお、前期における日本基準とIFRSとの差異につきましては、26ページ「4.連結財務諸表(IFRS)(6)連結財 務諸表注記 7)初度適用」をご覧ください。
【当期の経営成績】
当 期(2013 年1 月 1 日 から 2013年 12月 31 日 ま で)に お ける 当 社 グ ル ー プを取 り 巻く 世 界 経 済は、欧 州の 財 政・金融 問題の影響や新興国の輸出及び内需拡大の鈍化が見られたものの、緩やかな景気回復が続きました。
欧 州に おい ては、一 部の国 の財政 危機 の 影 響に よる高 い失業 率 と個人 消費 の 落ち 込みの ため、景気 は低調 に 推 移し ました。アジアにおいては、中国を中心に一部の国で経済成長の鈍化が見られましたが、輸出と個人消費が牽引し、景 気は概ね堅調でした。日本においては、輸出の持ち直しと底堅い個人消費により、景気は緩やかに回復しました。アメ リカにおいては、住宅着工戸数は低い水準ながらも改善が続き、個人消費も安定的に推移したことから景気は緩やかに 回復しました。
こ のよ うな 環境 の 下、当社 グ ルー プで は電 子関連製 品 の出荷 が 増加 し、ま た円安 が進行 した こと から 当 期の 売上高 は前期 1,301億円(10.9%)増の 13,200億円となりました。しかしな がら、製品価格の下落、原燃材 料価格の上昇、円 安による一部海外子会社の収益性低下により、営業利益は同219億円(21.5%)減の799億円、税引前利益は同306億円
(40.8%)減の444億円、親会社の所有者に帰属する当期純利益は同323億円(66.7%)減の161億円となりました。 なお、日本基準(非監査)における当期の売上高は13,200億円、営業利益は707億円、経常利益は631億円、当期純 利益は103億円となります。
【報告セグメント別の概況】
○ガラス
建築用ガラスの出荷は、日本・アジアにおいては堅調に推移しました。北米では緩やかに回復したものの、生産性の 問題等により収益の改善には至りませんでした。欧州では低調に推移し、価格も前期に比べ低い水準となりました。ソ ーラー用ガラスの出荷は、厳しい競争環境が継続し、前期に比べ減少しました。これらの結果、建築用及びソーラー用 ガラスを合わせた板ガラスは、円安等の影響で前期に比べ増収となったものの、厳しい事業環境が継続したことから、 収益は悪化しました。
自動車用ガラスは、日本では前期に比べ自動車生産台数が減少し、当社グループの出荷も減少しました。一方、欧州 では自動車生産台数は低迷したものの、当社グループの出荷は堅調に推移しました。アジア、北米においても出荷は堅 調に推移し、また円安の影響もあり、前期に比べ増収となりました。
以 上 の 結 果 か ら、当 期の ガ ラ ス の 売 上 高は 前 期 比 1,027億 円(18.2%)増 の 6,673億 円 と なり ま し た。営 業 損 益 につ いては、欧州建築用ガラス事業の市場環境悪化等により、同124億円悪化し131億円の損失となりました。
○電子
表示デバイス用ガラス基板やディスプレイ用特殊ガラスの出荷は前期に比べ増加しました。電子部材の出荷はオプト
(億円:千万単位四捨五入)
売上高 営業利益
当期 前期 当期 前期
ガラス 6,673 5,646 △131 △7
電子 3,460 3,441 741 844
化学品 2,907 2,573 177 168
セラミックス・その他 786 870 12 17
消去又は全社 △625 △630 △1 △5
合計 13,200 11,900 799 1,018
液 晶 用 ガ ラ ス 基 板 事 業 に お い て 販 売 価 格 が 下 落 し、ま た円 安 進 行 に よ り 海 外 子 会 社 の 収 益 性 が 低 下 し た こ と か ら、同 103億円(12.2%)減の741億円となりました。
○化学品
ク ロ ー ル ア ル カ リ・ウ レ タ ン は、ア ジ ア で の 出 荷 が 堅 調 に 推 移 し た こ と か ら、前 期 に 比 べ 増 収 と な り ま し た。フ ッ 素・スペシャリティは、医農薬中間体・原体やフッ素樹脂の出荷が堅調に推移したことから、前期に比べ増収となりま した。
以上 の結果から、当期の化学品の売上高は前期比334億円(13.0%)増の2,907億円、営業利益は同9億円(5.6%)増 の177億円となりました。
(2)財政状態に関する分析
【当期の連結財政状態の概況】
○資産
当期末の資産は、前期末比2,042億円増の21,206億円となりました。これは主に、円安により為替換算後の有形固定 資産が増加したことに加え、上場株式の株価上昇に伴いその他の金融資産が増加したことによるものです。
○負債
当 期 末の 負債 は、前 期末 比 198億 円増 の 9,755億円 と なり まし た。こ れは 主 に、円 安に より 為 替換 算 後の 有利 子 負債 が増加したことによるものです。
○資本
当期末の資本は、前期末比1,844億円増の11,451億円となりました。これは主に、円安により在外営業活動体の換算 差額が増加したことと、上場株式の株価上昇に伴い、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産の純変動 が増加したことによるものです。
【当期の連結キャッシュ・フローの概況】
○営業活動によるキャッシュ・フロー
当期の営業活動により得られた資金は、前期比28億円減の1,674億円となりました。これは主に、税引前利益が減少 したことによるものです。
○投資活動によるキャッシュ・フロー
当 期 の投 資活 動 に 使 用され た 資金 は、前 期比 127億 円 減の 1,460億 円と なり ま した。当該 支出 は、主 に成 長分 野 への 設備投資を実施したことによるものです。
こ の 結 果、当 期 の フ リ ー・キ ャ ッ シ ュ・フロ ー(営 業 活 動 及び 投 資 活 動 によ る キ ャ ッ シ ュ・フ ロ ー の 合 計)は、前 期比99億円増の214億円となりました。
(億円:千万単位四捨五入)
当期 前期 増減
資産 21,206 19,164 2,042
負債 9,755 9,556 198
資本 11,451 9,607 1,844
(億円:千万単位四捨五入)
当期 前期 増減
営業活動によるキャッシュ・フロー 1,674 1,702 △28
投資活動によるキャッシュ・フロー △1,460 △1,586 127
財務活動によるキャッシュ・フロー △336 △41 △295
現金及び現金同等物期末残高 1,326 1,338 △12
○財務活動によるキャッシュ・フロー
当 期 の財 務活 動 によ り 使 用され た 資 金は、前期 比 295億円 増 の336億 円 と な りま した。当該 支出 は、主 に配 当金 の 支 払いなどによるものです。
以上の結果、当期末の現金及び現金同等物残高は、前期末比12億円減の1,326億円となりました。
○キャッシュ・フロー指標
(注) 親会社所有者帰属持分比率:親会社の所有者に帰属する持分合計/資産合計 時価ベースの親会社所有者帰属持分比率:株式時価総額/資産合計
債務償還年数:有利子負債/営業キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い
※ 各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。
※ 株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。
※ 営業キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用して おります。
※ 有利子負債は、連結財政状態計算書に計上されている負債のうち、利子を支払っている全ての負債を対象とし ております。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。
(3)次期の見通し
【次期の業績の見通し】
2014年の世界経済は、緩やかな成長を持続し、そのペースを若干加速させることが見込まれます。
欧州の景気は、地域による濃淡はあるものの緩やかな回復に転じることが期待されます。北米の景気は、その成長ペ ースを加速させる見込みです。中国をはじめとする新興 国では、引き続き成長が持続し、日本では、景気回復基調が継 続することが見込まれます。
このような環境の下、建築用ガラスの出荷は、日本・アジア、北米においては堅調に推移する見込みです。欧州では 引き続き低迷する懸念はありますが、構造改革施策による業績改善が見込まれます。自動車用ガラスは、新興市場を中 心に堅調な自動車需要が見込まれることから、出荷は前期と比べ増加する見込みです。ソーラー用ガラスは、厳しい競 争環境を受け事業規模の縮小を進める予定のため、出荷は減少する見込みです。
表示デバイス用ガラス基板のうち、液晶用ガラス基板の出荷は市場成長率が鈍化するものの通期では堅調に推移する 見込みです。ディスプレイ用特殊ガラスの出荷は採用の拡大に伴い伸長する見込みです。プラズマ・ディスプレイ・パ ネル関連製品は需要が縮小傾向にあり、その影響を受ける見通しです。電子部材の出荷は半導体関連製品、オプトエレ クトロニクス用部材ともに堅調に推移する見込みです。
化学品関連製品の出荷については、アジアのクロール・アルカリ製品及びフッ素関連製品が堅調に推移する見込みで す。
以 上 を 踏 ま え て、当 社 グ ル ー プ の 2014 年 通 期 の 売 上 高 は 前 期 比 800 億 円(6.1%)増 の 14,000 億 円 を 予 想 し て い ま す。しかしながら、一部製品の価格下落の可能性や、さらなる円安の進行による収益性低下の可能性を踏まえ、営業利 益は前期比49億円(6.1%)減の750億円、税引前利益は前期比44億円(9.9%)減の400億円、親会社の所有者に帰属す
2012年 2013年
親会社所有者帰属持分比率(%) 47.4 51.3
時価ベースの親会社所有者帰属持分比率(%) 37.7 35.6
債務償還年数(年) 3.2 3.4
インタレスト・カバレッジ・レシオ 28.6 27.1
(億円:千万単位四捨五入)
売上高 営業利益 税引前利益 当期純利益
親会社の所有者に帰属 する当期純利益
次期(2014年) 14,000 750 400 250 200
当期(2013年) 13,200 799 444 190 161
増減率(%) 6.1 △6.1 △9.9 31.4 23.9
【次期の財政状態の見通し】
営 業活 動 によ る資 金 の う ち、税引 前利 益 は前 期比 44億 円 減の 400億円、減 価 償却 費は 前期 比 42億 円増 の1,400 億円 と なる見込みです。
投資活動による資金のうち、設備投資は前期比15億円増の1,400億円となる計画です。
財務活動としては、配当政策に基づいた配当支払に加え、有利子負債の返済と借入等を実施する予定です。
(4)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当
利 益 の配 分に つ きま して は、安 定的 な 配当 の継 続 を基 本に、連 結 配当 性向 30% 程度 を 目 安とし、連 結業 績 や将 来 の 投資計画等も総合的に勘案しながら、積極的に株主の皆様への還元に努めていきたいと考えております。また、内部留 保につきましては、財務体質の強化を図りながら企業価値の継続的な向上のための研究開発や設備投資・投融資、M& Aなどに活用することを基本方針としています。
当 期 の 配 当に つ き まし て は、当 期 の 業 績、経 営 環境、今 後 の 事 業展 開 等 を勘 案 し、第 2四 半 期 末配 当(中 間 配 当) は1株当たり13円で実施し、期末配当については1株当たり5円、年間配当は1株当たり18円を予定しています。
な お、次 期(2014年 12月 期)に つ き ま し て は、業 績 見 通 し に 鑑 み、第 2 四 半 期 末 配 当(中 間 配 当)は 1 株 当 た り 9 円、期末配当も同じく1株当たり9円とし、年間配当は1株当たり18円とする予定です。
≪見通しに関する留意事項≫
前 述の 業績 見通 しは、現 時点で 入 手可 能な情報 に 基づき 当 社グル ープ の 経 営者が 判断 し たも ので あり、リ スク や不 確実性を含んでいます。従いまして、これらの業績見通しのみに全面的に依存して投資判断を下すことは控えるようお 願いいたします。実際の業績は、当社グループの事業領域をとりまく経済情勢、市場の動向、為替レートなど様々な要 素により、見通しとは異なる結果となり得ることをご承知おき下さい。
2.企業集団の状況
当社グループは、当社、子会社229社及び関連会社49社により構成されており、その主な事業内容は以下のとおり です。
なお、以下の事業区分とセグメント情報における区分とは同一です。
上記製品の他、当社は、セラミックス製品、物流・金融サービス等も扱っています。
当社グループにおける当社、連結子会社及び持分法適用会社の位置付け等は、次の図のとおりです。
(注) 各区分の会社数には当社を含んでおりません。
報告セグメント 主要製品
ガラス
フロート板ガラス、型板ガラス、網入り磨板ガラス、Low-E(低放射)ガラス、
建築用加工ガラス(断熱・遮熱複層ガラス、安全ガラス、防・耐火ガラス、防犯ガラス等)、 自動車用強化ガラス、自動車用合わせガラス、ソーラー用ガラス、産業用加工ガラス、 装飾ガラス等
電子
表示デバイス用ガラス基板、ディスプレイ用特殊ガラス、ディスプレイ用周辺部材、 光学薄膜製品、オプトエレクトロニクス用部材、合成石英製品、ガラスフリット・ペースト、 半導体製造装置用部材、照明用製品等
化学品
塩化ビニル原料、苛性ソーダ、ウレタン原料、ガス、溶剤、フッ素樹脂、撥水撥油剤、 医農薬中間体・原体、ヨウ素製品、電池材料等
3.経営方針
(1)経営の基本方針
当社グループは、グループビジョン“Look Beyond” を定め、「イノベーション&オペレーショナル・エクセレン ス(革新と卓越)」、「ダイバーシティ(多様性)」、「エンバイロンメント(環境)」、「インテグリティ(誠 実)」をグループ全体で共有すべき最も重要な価値観として位置づけています。
これらの価値観の下、以下の課題に取り組みます。
(2)中長期的な経営戦略 ≪経営方針 Grow Beyond ≫
当社グループは、2020年のありたい姿を次のとおりとしています。
このありたい姿に向けて、当社グループは3つの戦略に基づき、成長基盤の構築を進めています。
(3つの戦略)
・ガラス技術立社
ガラス技術を深化させるとともに、当社グループのコア技術である、ガラス、化学、セラミックスの技術を融 合、発展させることで事業を差別化します。
・環境・エネルギー問題に技術力で貢献
生産工程の省エネルギー化やコア技術を活用した製品の提供を通して、環境・エネルギー問題に貢献します。
・第2のグローバリゼーション
成熟市場における収益力の強化を図るとともに、地域の状況に応じた施策を展開し、新興市場において更に事業 を拡大していきます。
また、お客様の業界を広く捉え、当社グループの技術を活用しながら長期的な成長を見込む領域として、事業ドメ インを次のとおり設定しています。
(事業ドメイン)
・快適な生活・空間領域
・クリアな映像・通信領域
・クリーン&グリーンなエネルギー領域
当社グループは、業界を超えた様々な事業にグループの総合力を活かして価値を提供することで、一層の成長を目 指します。
(3)対処すべき課題 ≪中期経営計画“Grow Beyond-2015” ≫
①中期経営計画の進捗状況および目標数値の見直し
2013 年 か ら 2015 年 ま で の 中 期 経 営 計 画 “Grow Beyond-2015” で は、真 に 強 い A G C グ ル ー プ の 実 現 を 目 指 し、
「成長基盤の強化・定着」、「業績を上昇トレンドに反転」の2つを課題として、様々な施策を進めています。 初年度である2013年は、業績反転に向けた施策展開を積極的に進めたものの、当初想定と異なる2つの要因により 減益でのスタートとなりました。その要因とは、円安進行によるディスプレイ事業海外子会社の収益性低下と、西・ 中欧の需要低迷やロシアの経済減速等による欧州建築用ガラスの回復の遅れです。
以上の事業環境を踏まえて、中期経営計画で定めた内容の一部を見直します。
まず、2014年から2015年までの設備投資は当初計画から200億円削減し2,800億円に、同期間の研究開発費は当初計 画から100億円削減し900億円に圧縮します。
さら に、財務 目標 であ る ROEにつ いて も当 初2015年の 目標 とし てい た12% 以上 の達 成時 期を 2020年 とし、短期 的 な 目標は5%に見直します。
なお、D/Eレシオについては、当初目標である0.5以下を継続します。
②2014年以降の取り組み
真に強いAGCグループの実現に向けて、2014年以降は以下の課題に取り組みます。
「持続可能な社会に貢献している企業」として
・ 差別化された強い技術力を持ち、
・ 製品のみならず、生産工程・事業活動全般にわたって環境に配慮し、
・ 新興地域の発展にも寄与する、
高収益・高成長のグローバル優良企業でありたい。
【業績を上昇トレンドに反転】
●ガラス事業の収益改善
ガラス事業の喫緊の課題は、欧米の板ガラス事業の収益改善です。
欧州板ガラスについては、早期に業績を回復させるべく、これまで西欧での窯停止や工場閉鎖による需給ギャッ プの改善、間接部門人員削減等の構造改革を進めてきました。2014年は、欧州ソーラー用カバーガラス生産停止等 の構造改革を更に推進します。
北米建築用ガラスは、高付加価値品・新製品の投入加速等の販売強化施策と、生産体制見直し等によるコスト改 善に努めたものの、生産トラブル等の影響で2013年は営業利益の改善には至りませんでした。今後は、従来の取り 組みに加え、これまで商業用ビルディングに偏り手薄であった住宅市場の取り込みや、設備稼働安定化・生産性向 上等により収益性を高め、業績を反転させます。
以上により、ガラス事業全体としての収益性を改善し、まずは2014年に赤字解消を進め、2015年に黒字を定着さ せます。
●ディスプレイ事業 収益性低下への対応
当社グループは、成長が見込まれる中国市場や中小型市場で伸長するとともに、高効率設備による更なる生産性 改善、並びに既存生産拠点の全体最適化によるコストダウンを推進することで、ディスプレイ事業の収益性低下を 最小限に止めるよう努めます。
●全社的な体質強化
事業毎の収益改善施策に加え、全社的な体質強化としてのコスト削減を推進します。全社横断的なプロジェクト により、製品受注から出荷まで一連の生産プロセスにおけるトータル生産体制の効率化や、研究開発業務及び管理 業務の効率化を行います。
【成長基盤の強化・定着】
●新興国での事業強化
当社グループは、第2のグローバリゼーション戦略の下、近年新興国への投資を積極的に進めてきました。 既にブラジル、中国、インドネシアでは新設した生産設備が稼働しており、更に設備増設やメキシコ、ベトナム の拠点が加わることで、新興国での事業基盤はより強固なものとなります。
今後は、新興国市場の成長を確実に取り込み、これらの投資による収益貢献を高めていきます。
●新製品の投入加速・拡販
当社グループは、新製品として紫外線99%カットガラスUVベールPremiumシリーズや、超低熱収縮ディスプレイ 用ガラス基板AN Wizus等を既に投入していますが、今後も3つの事業ドメイン「快適な生活・空間領域」、「クリ アな映像・通信領域」、「クリーン&グリーンなエネルギー領域」において新製品の投入と拡販を進め、その収益 化を加速します。
そ の 代 表 例で あ る 化 学 強 化 ガ ラ ス に つ い て は、強 度 を 更 に 高 め た 電 子 機 器 向け 化 学 強 化 用 特 殊 ガ ラ ス の新 製 品 Dragontrail X によるラインナップの拡充や、輸送機器・ソーラー発電・建材等当社グループの持つ幅広い販路を 活用した多用途展開により、拡販を図ります。
●化学品事業の伸長
全事業において成長基盤の強化・定着を進めていく中で、とりわけ大きな伸長を目指す成長ドライブが化学品事 業です。
新興国市場の一つである東南アジアでは、既に苛性ソーダ等で高いシェアがあることに加え、インドネシアやベ トナムでの積極投資により市場成長を確実に取り込みます。
また、今後も世界的な需要拡大が見込まれる医農薬中間体や、温暖化係数が従来品に比べ圧倒的に小さい新冷媒 等の高機能フッ素製品を拡販します。
AGCグループは、以上の取り組みを確実・迅速に推進することで、現在の中期経営計画期間中に業績を反転させ るとともに、3つの戦略「ガラス技術立社」、「第2のグローバリゼーション」、「環境・エネルギー問題に技術力 で貢献」を強化・定着し、収益化することで、中長期での成長を目指します。
4.連結財務諸表(IFRS)
(1)連結財政状態計算書
(単位:百万円)
移行日
(2012年1月1日)
前連結会計年度末
(2012年12月31日)
当連結会計年度末
(2013年12月31日)
資産
流動資産
現金及び現金同等物 117,558 133,818 132,649
営業債権 228,680 244,396 260,901
棚卸資産 194,332 208,031 236,611
その他の債権 34,680 31,939 35,446
未収法人所得税 4,513 11,051 7,305
その他の流動資産 13,402 9,635 9,265
流動資産合計 593,169 638,873 682,179
非流動資産
有形固定資産 841,722 956,806 1,059,946
のれん 17,856 30,599 34,944
無形資産 21,386 24,986 27,272
持分法で会計処理されている投資 29,885 34,745 39,336
その他の金融資産 131,977 176,903 243,053
繰延税金資産 79,049 49,921 29,743
その他の非流動資産 1,255 3,558 4,154
非流動資産合計 1,123,133 1,277,521 1,438,450
資産合計 1,716,302 1,916,394 2,120,629
負債及び資本
負債
流動負債
営業債務 112,459 118,907 135,559
短期有利子負債 42,264 43,908 57,068
1年内返済予定の長期有利子負債 108,892 59,421 125,618
その他の債務 122,590 113,007 98,669
未払法人所得税 9,220 15,325 15,055
引当金 4,307 1,558 2,438
その他の流動負債 7,428 16,722 13,609
流動負債合計 407,163 368,852 448,018
非流動負債
長期有利子負債 328,611 435,270 392,327
繰延税金負債 18,657 12,789 29,267
退職給付に係る負債 145,735 121,581 86,505
引当金 12,096 11,394 14,147
その他の非流動負債 5,377 5,759 5,217
非流動負債合計 510,477 586,794 527,465
負債合計 917,640 955,646 975,484
資本
資本金 90,873 90,873 90,873
資本剰余金 100,269 100,423 100,650
利益剰余金 636,610 655,421 641,740
自己株式 △29,888 △30,076 △29,884
その他の資本の構成要素 △40,046 91,663 283,835 親会社の所有者に帰属する持分合計 757,818 908,304 1,087,216
非支配持分 40,843 52,443 57,929
資本合計 798,661 960,747 1,145,145
負債及び資本合計 1,716,302 1,916,394 2,120,629
(2)連結純損益計算書及び連結包括利益計算書
(連結純損益計算書)
(単位:百万円)
前連結会計年度
(自 2012年1月1日 至 2012年12月31日)
当連結会計年度
(自 2013年1月1日 至 2013年12月31日)
売上高 1,189,952 1,320,006
売上原価 △846,048 △971,031
売上総利益 343,903 348,974
販売費及び一般管理費 △243,798 △270,087
持分法による投資利益 1,646 1,007
営業利益 101,751 79,894
その他収益 15,789 4,176
その他費用 △38,533 △38,235
事業利益 79,008 45,835
金融収益 4,443 5,137
金融費用 △8,453 △6,591
金融収益・費用合計 △4,009 △1,453
税引前利益 74,998 44,381
法人所得税費用 △22,485 △25,358
当期純利益 52,512 19,023
親会社の所有者に帰属する当期純利益 48,433 16,139
非支配持分に帰属する当期純利益 4,079 2,883
1株当たり当期純利益
基本的1株当たり当期純利益(円) 41.90 13.97
希薄化後1株当たり当期純利益(円) 39.45 13.73
(連結包括利益計算書)
(単位:百万円)
前連結会計年度
(自 2012年1月1日 至 2012年12月31日)
当連結会計年度
(自 2013年1月1日 至 2013年12月31日)
当期純利益 52,512 19,023
その他の包括利益
純損益に振り替えられることのない項目
確定給付負債(資産)の純額の再測定 10,290 23,163
その他の包括利益を通じて公正価値で測定する 金融資産の純変動
29,095 42,318 持分法適用会社におけるその他の包括利益に対
する持分
217 383
純損益に振り替えられることのない項目合計 39,602 65,865
純損益に振り替えられる可能性のある項目
キャッシュ・フロー・ヘッジの公正価値の純変 動
127 △117
在外営業活動体の換算差額 94,698 131,138
持分法適用会社におけるその他の包括利益に対 する持分
- △126
純損益に振り替えられる可能性のある項目合計 94,825 130,893
その他の包括利益(税引後)合計 134,428 196,759
当期包括利益合計 186,941 215,782
親会社の所有者に帰属する当期包括利益 180,571 208,567
非支配持分に帰属する当期包括利益 6,369 7,214
(3)連結持分変動計算書
前連結会計年度 (自 2012年1月1日 至 2012年12月31日)
(単位:百万円)
親会社の所有者に帰属する持分
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式
その他の資本の構成要素
確定給付負 債(資産) の純額の再 測定
その他の包 括利益を通 じて公正価 値で測定す る金融資産 の純変動 期首残高 90,873 100,269 636,610 △29,888 △59,842 19,748
当期変動額
当期包括利益
当期純利益 - - 48,433 - - -
その他の包括利益 - - - - 10,837 29,089
当期包括利益合計 - - 48,433 - 10,837 29,089
所有者との取引額等
配当 - - △30,054 - - -
自己株式の取得 - - - △214 - -
自己株式の処分 - - △3 25 - -
支配継続子会社に対する 持分変動
- △125 - - 7 -
その他の資本の構成要素 から利益剰余金への振替
- - 435 - - △435
株式報酬取引 - 278 - - - -
その他企業結合等 - - - - - -
所有者との取引額等合計 - 153 △29,622 △188 7 △435 期末残高 90,873 100,423 655,421 △30,076 △48,996 48,402
親会社の所有者に帰属する持分
非支配持分 資本合計
その他の資本の構成要素
合計
キャッシ ュ・フロ ー・ヘッジ の公正価値 の純変動
在外営業活 動体の換算 差額
合計
期首残高 47 - △40,046 757,818 40,843 798,661
当期変動額
当期包括利益
当期純利益 - - - 48,433 4,079 52,512
その他の包括利益 127 92,083 132,138 132,138 2,290 134,428 当期包括利益合計 127 92,083 132,138 180,571 6,369 186,941
所有者との取引額等
配当 - - - △30,054 △1,012 △31,066
自己株式の取得 - - - △214 - △214
自己株式の処分 - - - 21 - 21
支配継続子会社に対する 持分変動
- - 7 △117 1,372 1,255 その他の資本の構成要素
から利益剰余金への振替
- - △435 - - -
株式報酬取引 - - - 278 - 278
その他企業結合等 - - - - 4,870 4,870
所有者との取引額等合計 - - △427 △30,085 5,230 △24,855 期末残高 174 92,083 91,663 908,304 52,443 960,747
当連結会計年度 (自 2013年1月1日 至 2013年12月31日)
(単位:百万円)
親会社の所有者に帰属する持分
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式
その他の資本の構成要素
確定給付負 債(資産) の純額の再 測定
その他の包 括利益を通 じて公正価 値で測定す る金融資産 の純変動 期首残高 90,873 100,423 655,421 △30,076 △48,996 48,402
当期変動額
当期包括利益
当期純利益 - - 16,139 - - -
その他の包括利益 - - - - 23,056 42,295
当期包括利益合計 - - 16,139 - 23,056 42,295
所有者との取引額等
配当 - - △30,047 - - -
自己株式の取得 - - - △44 - -
自己株式の処分 - - △29 237 - -
支配継続子会社に対する 持分変動
- 100 - - - -
その他の資本の構成要素 から利益剰余金への振替
- - 256 - - △256
株式報酬取引 - 126 - - - -
その他企業結合等 - - - - - -
所有者との取引額等合計 - 227 △29,820 192 - △256 期末残高 90,873 100,650 641,740 △29,884 △25,940 90,441
親会社の所有者に帰属する持分
非支配持分 資本合計
その他の資本の構成要素
合計
キャッシ ュ・フロ ー・ヘッジ の公正価値 の純変動
在外営業活 動体の換算 差額
合計
期首残高 174 92,083 91,663 908,304 52,443 960,747
当期変動額
当期包括利益
当期純利益 - - - 16,139 2,883 19,023
その他の包括利益 △244 127,319 192,428 192,428 4,331 196,759 当期包括利益合計 △244 127,319 192,428 208,567 7,214 215,782
所有者との取引額等
配当 - - - △30,047 △549 △30,597
自己株式の取得 - - - △44 - △44
自己株式の処分 - - - 208 - 208
支配継続子会社に対する 持分変動
- - - 100 △2,079 △1,978 その他の資本の構成要素
から利益剰余金への振替
- - △256 - - -
株式報酬取引 - - - 126 - 126
その他企業結合等 - - - - 900 900
所有者との取引額等合計 - - △256 △29,656 △1,728 △31,384 期末残高 △69 219,403 283,835 1,087,216 57,929 1,145,145
(4)連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度
(自 2012年1月1日 至 2012年12月31日)
当連結会計年度
(自 2013年1月1日 至 2013年12月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税引前利益 74,998 44,381
減価償却費及び償却費 117,856 135,751
受取利息及び受取配当金 △4,410 △5,096
支払利息 7,189 6,437
持分法による投資損益 △1,646 △1,007
固定資産除売却損益 5,951 2,505
営業債権の増減額 6,071 10,216
棚卸資産の増減額 5,419 △3,712
営業債務の増減額 △5,278 542
その他 △9,886 △3,635
小計 196,265 186,382
利息及び配当金の受取額 4,952 5,885
利息の支払額 △5,942 △6,175
法人所得税の支払額 △25,109 △18,721
営業活動によるキャッシュ・フロー 170,165 167,371
投資活動によるキャッシュ・フロー
有形固定資産及び無形資産の取得による支出 △155,983 △148,477
有形固定資産の売却による収入 6,413 4,510
その他の金融資産の取得による支出 △7,288 △3,005
その他の金融資産の売却及び償還による収入 13,851 3,091
その他 △15,638 △2,097
投資活動によるキャッシュ・フロー △158,646 △145,978
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期有利子負債の増減 △7,052 1,149
長期有利子負債の借入及び発行による収入 145,124 59,274
長期有利子負債の返済及び償還による支出 △110,660 △58,684
非支配持分株主への子会社持分売却による収入 1,238 -
非支配持分株主からの子会社持分取得による支出 - △1,978
自己株式の取得による支出 △27 △44
配当金の支払額 △30,054 △30,047
その他 △2,635 △3,230
財務活動によるキャッシュ・フロー △4,066 △33,562
現金及び現金同等物に係る換算差額 8,806 11,001
現金及び現金同等物の増減額 16,259 △1,168
現金及び現金同等物の期首残高 117,558 133,818
現金及び現金同等物の期末残高 133,818 132,649
(5)継続企業の前提に関する注記 該当事項はありません。
(6)連結財務諸表注記 1)作成の基礎
① IFRSに準拠している旨の記載
当社グループの連結財務諸表は、連結財務諸表規則第1条の2に掲げる「特定会社」の要件をすべて満た すことから、連結財務諸表規則第93条の規定により、国際会計基準(以下、「IFRS」)に準拠して作成して おります。
この連結財務諸表は、当社グループがIFRSに従って作成する最初の連結財務諸表であり、IFRSへの移行日 (以下、「移行日」)は2012年1月1日であります。また、当社グループは、IFRS第1号「国際財務報告基準 の初度適用」(以下、「IFRS第1号」)を適用しております。IFRSへの移行が、財政状態、経営成績及びキ ャッシュ・フローの状況に与える影響は、「7)初度適用」に記載しております。
② 測定の基礎
連結財務諸表は連結財政状態計算書における以下の重要な項目を除き、取得原価を基礎として作成されて おります。
・デリバティブは、公正価値で測定しております。
・資本性金融商品は、公正価値で測定しております。
・確定給付型年金制度に係る資産又は負債は、確定給付制度債務の現在価値から制度資産の公正価値を控除 して測定しております。
③ 表示通貨
連結財務諸表の表示通貨は日本円であり、百万円単位で切り捨てにより表示しております。
④ 見積り及び判断の利用
IFRSに準拠した連結財務諸表の作成において、会計方針の適用並びに資産、負債、収益及び費用の報告額 に影響を及ぼす判断、見積り及び仮定を設定することが義務付けられております。実際の結果はこれらの見 積りとは異なる場合があります。
見積り及びその基礎となる仮定は継続して見直しております。会計上の見積りの変更は、見積りが変更さ れた会計期間及び将来の会計期間において影響を与えております。
見積り及び判断を行った項目のうち、以下は当期及び翌期以降の連結財務諸表の金額に重要な影響を与え ております。
・棚卸資産の評価
・有形固定資産、無形資産の耐用年数及び残存価額の見積り
・有形固定資産、のれん及び無形資産の減損を測定する最小単位である、資金生成単位の使用価値の算定
・繰延税金資産の回収可能性
・確定給付型年金制度の数理計算上の仮定
・営業債権の回収可能価額
⑤ 新基準書等の早期適用
当社グループは、IFRS第9号「金融商品」(2009年11月公表、2010年10月改訂)を移行日から早期適用し ております。
2)重要な会計方針
① 連結の基礎 イ.企業結合
企業結合は、支配が獲得された時点で取得法を用いて会計処理しております。当社グループは、支配獲 得日において、移転された対価及び段階取得の場合には当社グループが支配獲得日以前に保有していた被 取得企業の資本持分の公正価値の合計額が、被取得企業の識別可能な取得資産から引受負債の正味金額 (通常は公正価値)の当社グループが有する比例的な持分を控除した金額を上回る場合には、超過額をの れんとして認識しております。反対に下回る場合には、当該下回る金額を純損益として認識しておりま す。
のれんは、減損の兆候の有無にかかわらず、年1回の減損テストの対象となります(「⑨ 非金融資産 の減損」参照)。
当社グループは、IFRS第1号の免除規定を適用し、移行日以前に行われた企業結合に対してIFRS第3号
「企業結合」を遡及して適用しないことを選択しております。この結果、移行日以前の企業結合から生じ たのれんについては、移行日時点における従前の基準(日本基準)に基づく帳簿価額に基づき、移行日時 点でのれんの減損テストを実施しております。
共通支配下における企業結合、すなわち、企業結合の前後で結合企業又は結合事業のすべてが同じ当事 者によって支配(一時的な支配を除く)されている企業結合については、帳簿価額に基づき会計処理して おります。
ロ.子会社
子会社は、当社グループが支配する企業です。支配とは、投資先への関与により生じる変動リターンに 対するエクスポージャー又は権利を有し、かつ、その投資先に対するパワーを通じてそれらのリターンに 影響を及ぼす能力を有している場合をいいます。子会社の会計方針は、当社グループが適用する会計方針 と整合させるため、必要に応じて変更しております。
ハ.非支配持分
当社グループは、純損益及びその他の包括利益の各内訳項目を、当社の所有者と非支配持分に帰属させ ております。当社と子会社の非支配持分との間で持分の変動が生じる取引のうち、支配の喪失を伴わない 取引で発生した非支配持分の変動額と支払対価(又は受取対価)の差額は、直接資本として認識してお り、のれん又は純損益として認識しておりません。
ニ.関連会社及び共同支配企業に対する投資(持分法適用会社)
関連会社とは、当社グループがその財務及び経営方針に対して重要な影響力を有しているものの、支配 はしていない企業であります。当社及び子会社が他の企業の議決権の20パーセントから50パーセントを保 有する場合、当該他の企業に対して重要な影響力を有していると推定されます。
共同支配企業は、複数の当事者が共同支配の取決めに基づき、各々の当事者が純資産に対する権利を有 している場合であります。
関連会社又は共同支配企業に対する投資は、取得時に取得原価で認識し、持分法を用いて会計処理して おります。持分法では、投資日における投資とこれに対応する被投資会社の資本との間に差額がある場合 には、当該差額はのれんとして投資の帳簿価額に含めております。連結財務諸表には、重要な影響力を有 するようになった日から期末日までの持分法適用会社の純損益及びその他の包括利益に対する当社グルー プの持分が含まれております。損失に対する当社グループの負担が、持分法適用会社に対する投資を上回 った場合には、当該投資の帳簿価額をゼロまで減額し、当社グループが持分法適用会社に代わって債務を 負担又は支払いを行う場合を除き、それ以上の損失を認識しておりません。
関連会社又は共同支配企業に対する投資の帳簿価額の一部を構成するのれんは区別して認識されないた め、個別に減損テストを行っておりません。その代わり、関連会社又は共同支配企業に対する投資額が減 損している可能性が示唆される場合には、投資全体の帳簿価額について減損テストを行っております。
ホ.連結上消去される取引
当社グループ内の債権債務残高及び取引高、並びにグループ内取引から発生した未実現損益は、連結財 務諸表の作成に際して消去しております。ただし、未実現損失については、回収不能と認められる部分は
② 外貨
イ.外貨建取引
外貨建取引は、取引日における為替レートを用いて当社グループの各機能通貨に換算しております。外 貨建貨幣性資産及び負債は、期末日の為替レートで換算し、換算差額は、純損益として認識しておりま す。当該資産及び負債に係る利得又は損失がその他の包括利益として認識される場合には、当該利得又は 損失の換算差額は、その他の包括利益として認識しております。
外貨建の取得原価により測定されている非貨幣性資産及び負債は、取引日の為替レートで換算しており ます。
ロ.在外営業活動体
在外営業活動体の資産及び負債は、取得により発生したのれん及び公正価値の調整を含め、期末日の為 替レートで換算しております。在外営業活動体の収益及び費用は、平均為替レートで換算しております。 当社グループは、IFRS第1号の免除規定を適用し、移行日以前に認識された在外営業活動体の換算差額 に関し、IAS第21号「外国為替レート変動の影響」を遡及して適用しないことを選択しております。この 結果、移行日時点の在外営業活動体の換算差額の累計額をゼロとみなしております。
③ 金融商品
当社グループは、金融商品に関する契約の当事者となった取引日に当該金融商品を認識しております。 当社グループは、以下の場合に、当該金融資産の認識を中止しております。
・金融資産からのキャッシュ・フローに対する契約上の権利が失効した場合
・金融資産の所有に係るリスク及び便益を実質的にすべて移転する取引において、金融資産からのキャッシ ュ・フローを受け取る契約上の権利を移転する場合
移転した金融資産に関して、当社グループが引き続き保有する持分については、別個の資産又は負債とし て認識しております。
金融資産及び金融負債は、当社グループが残高を相殺する法的権利を有し、純額で決済するか又は資産の 実現と負債の決済を同時に行う意図を有する場合にのみ、連結財政状態計算書上で相殺し、純額で表示して おります。
イ.非デリバティブ金融資産
当社グループは、非デリバティブ金融資産として、償却原価で測定される金融資産、その他の包括利益 を通じて公正価値で測定する金融資産を保有しております。
(償却原価で測定される金融資産)
以下の2つの要件を共に満たす金融資産を、償却原価で測定される金融資産に分類しております。
・当社グループの事業モデルにおいて、当該金融資産の契約上のキャッシュ・フローを回収するために 保有していること
・当該金融資産の契約条件が、元本及び元本残高に対する利息の支払のみによるキャッシュ・フローを 生じさせること
当社グループは、当初認識時に当該金融資産を公正価値に取引費用を加算して認識しております。当 初認識後は、実効金利法により償却原価で測定しております。
償却原価で測定される金融資産について、毎期末日に減損していることを示す客観的な証拠が存在す るかについて評価を行っております。
金融資産が減損していることを示す客観的な証拠には、債務者による支払不履行又は滞納、当社グル ープが債務者に対して、そのような状況でなければ実施しなかったであろう条件で行った債権のリスト ラクチャリング、債務者又は発行企業が破産する兆候、活発な市場の消滅等が含まれます。
個別に重要な金融資産は、個別に減損の評価を行っております。個別に重要でない金融資産は、リス クの特徴が類似するものごとにグルーピングを行い、全体として減損の評価を行っております。全体と して減損を評価するに際しては、発生損失額に関する過去の傾向等を考慮しております。
減損損失は、金融資産の帳簿価額と、当該資産の当初の実効金利で割り引いた見積将来キャッシュ・ フローの現在価値との差額として測定されます。短期債権に関するキャッシュ・フローは、割り引きの 影響が重要でないため割り引いておりません。
減損損失は純損益として認識しております。
(その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産)
当社グループは、償却原価で測定される金融資産に分類されなかった金融資産で、当初認識時に、当 初認識後に認識される公正価値の変動をその他の包括利益で表示することを選択した資本性金融商品を その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産に指定しております。
なお、当社グループは、IFRS第1号の免除規定を適用し、当該指定を移行日時点で行っております。 当該金融資産を売却する場合には、認識されていた累積利得又は損失は、売却時にその他の包括利益 から利益剰余金に振り替えております。
ロ.非デリバティブ金融負債
当社グループは、非デリバティブ金融負債として、営業債務、その他の債務、有利子負債(借入金、コ マーシャル・ペーパー、社債、新株予約権付社債(新株予約権部分を除く)、リース債務)等を認識して おります。
当該金融負債は、当初認識時に公正価値から取引費用を直接控除して認識しております。当初認識後 は、実効金利法により償却原価で測定しております。
当社グループは、契約上の義務が免責、取消し又は失効となった時に、金融負債の認識を中止しており ます。
ハ.新株予約権付社債
当社グループは、新株予約権付社債の発行による収入を発行条件に基づき、負債部分と資本部分に分類 しております。
新株予約権付社債の負債部分は、資本への転換オプションがない類似の負債の公正価値により当初認識 しております。資本部分は、新株予約権付社債の公正価値の総額と負債部分の公正価値との差額として当 初認識しております。新株予約権付社債の発行に関連する取引費用は、当初認識時に負債部分及び資本部 分の帳簿価額の比率に応じて按分し、負債部分及び資本部分の金額から控除しております。
当初認識後は、新株予約権付社債の負債部分は実効金利法を用いた償却原価により測定し、新株予約権 付社債の資本部分については再測定を行いません。
ニ.デリバティブ金融商品(ヘッジ会計を含む)
当社グループは、為替変動リスク、金利変動リスク及び商品の価格変動リスクをヘッジする目的でデリ バティブ金融商品を保有しております。
デリバティブ金融商品は、公正価値で当初認識され、関連する取引費用を発生時に純損益として認識し ております。当初認識後は、公正価値で測定し、ヘッジ手段に指定されたデリバティブ金融商品がヘッジ 会計の要件を満たすかによりその変動を以下のように会計処理しております。
(ヘッジ会計の要件を満たさないデリバティブ金融商品)
ヘッジ会計の要件を満たさないデリバティブ金融商品の公正価値の変動は、純損益として認識してお ります。
(ヘッジ会計の要件を満たすデリバティブ金融商品)
当社グループは、ヘッジ会計を適用するにあたって、ヘッジ開始時に、リスク管理目的、ヘッジ取 引を実行する際の戦略及びヘッジ関係の有効性の評価方法を含めたヘッジ手段とヘッジ対象の関係を 正式に文書化しております。
当社グループは、ヘッジ対象期間において、ヘッジ手段と関連するヘッジ対象の公正価値又はキャッ シュ・フローの変動に対して非常に高い相殺効果を有することが見込まれるかについて、ヘッジ開始時 及びその後も継続的に評価を実施しております。
当社グループは、ヘッジ会計の要件を満たすデリバティブ金融商品をヘッジ手段として指定し、キャ ッシュ・フロー・ヘッジを適用しております。キャッシュ・フロー・ヘッジは、キャッシュ・フローの 変動可能性に対するエクスポージャーのうち、認識されている資産又は負債に関連する特定のリスク、 又は発生可能性が非常に高い予定取引に起因し、純損益に影響を与えるものに対するヘッジでありま す。
ヘッジ手段に係る利得又は損失のうち、ヘッジ有効部分はその他の包括利益として認識しておりま
ヘッジ手段が失効、売却、終結又は行使された場合、ヘッジ会計の要件を満たさなくなった場合、予 定取引の発生がもはや見込まれない場合、又はヘッジの指定を取り消した場合には、ヘッジ会計の適用 を将来に向けて中止しております。
ホ.資本
(普通株式)
普通株式は資本に分類しております。普通株式及びストック・オプションの発行に直接関連して発生 した費用(税効果考慮後)を資本から控除して認識しております。
(自己株式)
自己株式を取得した場合には、直接関連して発生した費用(税効果考慮後)を含めた支払対価を資本 から控除して認識しております。自己株式を処分した場合には、受取対価と自己株式の帳簿価額との差 額を資本として認識しております。
④ 現金及び現金同等物
現金及び現金同等物は、手許現金、随時引き出し可能な預金及び容易に換金可能であり、かつ価値の変動 について僅少なリスクしか負わない取得日から3カ月以内に償還期限の到来する短期投資から構成されてお ります。
⑤ 棚卸資産
棚卸資産は、取得原価と正味実現可能価額のうち、いずれか低い方の金額で測定しております。棚卸資産の 取得原価には、棚卸資産の取得に係る費用、製造費及び加工費が含まれており、移動平均法に基づいて配分さ れております。正味実現可能価額は、通常の営業過程における予想販売価額から完成までに要する見積原価及 び見積販売費用を控除した額としております。
⑥ 有形固定資産 イ.認識及び測定
有形固定資産は、取得原価から減価償却累計額及び減損損失累計額を控除した金額で表示しております。 有形固定資産の取得原価には、当該資産の取得に直接関連する支出を含んでおります。自家建設資産の取 得原価には、材料費、直接労務費、当該資産を意図した方法で稼動可能な状態にするための直接費用、解 体、除去及び原状回復費用、並びに資産計上の要件を満たす借入費用が含まれております。
当社グループは、IFRS第1号の免除規定を適用し、従前の基準(日本基準)で要件を満たしていた借入費 用を資産として計上しております。
有形固定資産の取得後に発生した支出のうち、その支出により当社グループに将来の経済的便益をもたら されることが予想され、かつ支出額が信頼性をもって測定可能な場合にのみ当該資産の帳簿価額に含めて計 上しております。
有形固定資産の処分により発生する帳簿価額と受取対価の差額は、純損益として認識しております。
ロ.減価償却
土地等の減価償却を行わない有形固定資産を除き、各資産の取得価額から残存価額を差し引いた償却可能 限度額をもとに、有形固定資産の各構成要素の見積耐用年数にわたり定額法で減価償却を行っております。
主な有形固定資産の見積耐用年数は以下のとおりであります。
・建物及び構築物 10-50年
・機械装置及び運搬具 4-15年
・工具器具及び備品 2-15年
減価償却方法、見積耐用年数及び残存価額は、毎期末日に見直しを行い、必要に応じて改定しておりま す。
⑦ のれん及び無形資産 イ.のれん
のれんは子会社の取得時に認識しております。当初認識時におけるのれんの測定については、「① イ. 企業結合」に記載しております。
当初認識後、のれんは取得原価から減損損失累計額を控除して表示しております。減損損失の測定方法に ついては、「⑨ 非金融資産の減損」に記載しております。